2023年12月31日(日)礼拝メッセージ動画

コリント人への第一の手紙13章4~13節  説 教 「最も大いなるもの」

「最も大いなるもの」コリント第一 13:4~13

私たちは今年、「どこから来て、今、どこにいて、これからどこに向かっ
て行くのか」をテーマに掲げ、学んできました。私たちは今、新しい天と新
しい地を目指して歩んでいます。その歩みはどのような歩みなのでしょう
か。聖書は、信仰と希望と愛に生きることだと言っています。
1.最も大いなるもの
信仰と希望と愛は、信仰生活の3つの柱です。信仰は神様を信頼することで
す。神様を信頼するとき希望をもって歩むことができます。
主イエスは「戒めの中で何が一番大切な戒めか」と聞かれて、「神を愛し、
自分を愛し、隣人を愛することだ」と言われました(マタイ22:34以下)。
愛こそが、最も大切なものです。神様を信頼し、希望をもって歩むとき、それ
は神を愛し、自分を愛し、隣人を愛する生き方となるのです。
2.愛の姿
愛がどのような形となって表れるのかが、4節以下に記されています。「忍
耐強い(寛容)」とは「怒りから長い距離を取る」という意味で、すぐに怒り
を爆発させないということです。「忍耐強い」が受け身的であるのに対して
「情け深い(親切)」は能動的、積極的です。忍耐強いと情け深いはセットに
なっています。続いて、愛は「このようなことはしない」という形で、7つの
ことが取り上げられています。「妬まない。自慢せず、高ぶらない。礼を失せ
ず、自分の利益を求めず、怒らず、悪をたくらまない。」「悪をたくらまな
い」は、別の翻訳では「人がした悪を心に留めず」と訳されています。人から
された悪いことを心のノートに記録して数え上げることはしない、という意味
です。さらに「不正を喜ばず、真理を共に喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信
じ、すべてを望み、すべてに耐える」と言われています。「すべてを忍び」と
は「おおう」という意味です。愛は傷をおおうのです。「すべてを耐える」と
は「根の力」にたとえられます。木の根が堅い岩にも食い込んで行くように、
愛はあきらめないで、今できることを忍耐強く進めて行くのです。
3.新生と成長
聖書は、愛を「自分の力で行いなさい」と言ってはいません。これだと苦し
くなるばかりです。主イエスを信じるとき、神の子に造り変えられ、その人の
内に主イエスが臨在し、愛に生きる力を与えてくださるのです。
私たちは、今はまだ幼子のような状態です。ですから、父なる神様のみ旨が
よく理解できなかったり、待てなかったりします。幼子は、母なる教会の中で
育てられます。父なる神様の愛に育まれて成長していくのです。