2024年4月28日(日)礼拝説教「生ける神の言葉」ペトロ第一 1章22~25節 

「生ける神の言葉」ペトロ第一 1章22~25節

1.深く愛し合いなさい
ペトロは教会の人たちに「清い心で深く愛し合いなさい」と勧めています。
当時、キリスト者は少数でした。家庭でもキリスト者は私一人、職場に行って
もキリスト者は私一人、というような状況だったのではないかと思います。今
の日本の教会の状況と似ていると思います。だからこそ、きよい心で深く愛し
合い、助け合い、祈り合っていくことが大事だったのです。「深く」と訳され
ている言葉は、「強さ」と「継続性」という 2 つの意味を持っている言葉だそ
うです。強い愛をもって、熱く愛し合おう、そして一時的なことでなく、ずっ
と愛し合って行こうと勧めているのです。ですからここを「辛抱強く」と訳し
ている人もいます。もしかすると、教会の中でも意見の違いがあって人間関係
がぎくしゃくすることがあったかもしれません。そんな時こそ、深く、熱く、
そして辛抱強く愛し合おうと勧めているのです。
2.生ける言葉
では聖書は、自分の力で頑張って、互いに愛し合いなさい、と言っているの
でしょうか。22節では「あなたがたは、真理に従うことによって、魂を清め、
偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから」と言われています。ここで
言われている「真理」とは、神の御言葉といってよいでしょう。御言葉を信じ、
従うとき、私たちの魂は清められ、偽りのない兄弟愛を抱く者とされるのです。
このことを23節では「神の変わることのない生ける言葉によって新たに生まれ
た」と言っています。御言葉には命があります。その御言葉によって私たちは
新しくされ、互いに愛し合う者とされていくのです。
3.花は散る。しかし、主の言葉は
「人は皆、草のようで、その栄えはみな草の花のようだ。草は枯れ、花は散
る。しかし、主の言葉は永遠に変わることがない」(24,25)。この御言葉は、
イザヤ40章6~8節の引用です。ここで草や花に譬えられているのはバビロン
のことです。強大な力を誇ったバビロンでしたが、あえなく滅んでしまいまし
た。人間の誇り、高ぶりは滅ぼされます。しかし主の言葉は、永遠に変わるこ
とはありません。死んだ者を生かす、命の言葉です。「これこそ、あなたがた
に福音として告げられた言葉なのです」と言われています。
ペトロは大失敗をしたとき、イエス様から「私を愛するか」「私に付いて来
なさい」と言っていただきました。こうして彼は再び立つことができたのです。
教会はこの主の言葉によって生かされていくのです。そこに、深く、熱く、辛
抱強く愛し合う教会が造られていくのです。