2024年5月5日(日)礼拝説教「安らぎへの招き」マタイによる福音書 11章28~30節 

「安らぎへの招き」マタイ 11:28~30

1.イエス様の招き
イエス様は、「すべて重荷を負って苦労している者は、私のもとに来なさい」
と言ってくださいました。私たちも、負いきれない重荷を負わされてつぶれそ
うだ、苦労して疲れ果ててしまう、ということがありますね。そのような私た
ちに、イエス様は「私のもとに来なさい」と招いてくださっているのです。
そして、「あなたがたを休ませてあげよう」と言ってくださっています。「休
ませる」と訳されている言葉は、元気づける、リフレッシュさせる、とも訳さ
れる言葉です。砂漠で疲れ切って、喉もカラカラに渇いているとき、オアシス
にたどり着いて新鮮な水を飲むことができたら元気が出てきますね。イエス様
は、私たちに安息を与え、新しい力を与えてくださるのです。
2.安らぎへの道
₍1₎思い煩いを委ねる
イエス様は「私は柔和で心のへりくだった者だから、私の軛を負い、私に学
びなさい」と言われました。軛とは、畑を耕すときなどに、2頭の牛をつない
で歩調を合わせて歩むことができるようにする道具です。軛を負うというと不
自由な感じを受けるかもしれませんが、そうではないのです。柔和で心のへり
くだったイエス様がいつも共にいてくださるということです。イエス様は、弟
子たちの足を洗い、すべての人の罪を代わりに負って十字架にまでかかってく
ださいました。イエス様は、私たちを救うためにそこまでへりくだってくださ
ったのです。それほどまでに、イエス様は私たちを愛してくださっているので
す。このお方が、私たちと共にいてくださるのです。ですから私たちは、この
お方に思い煩いを委ねることができるのです(Iペトロ5:7)。
₍2₎イエス様と歩調を合わせて歩む。
イエス様は、「私に学びなさい」と言われます。イエス様と歩調を合わせて
生活し、「無理のない恵みによる生活のリズム」を学ぶのです。イエス様は忙
しい時も、父なる神様との交わりを大事にされました。私たちも、神様を礼拝
し、聖書の御言葉を聴くことを大事にしましょう。私たちは、そこでイエス様
の愛に包まれ、魂の安らぎと新しい力が与えられるのです。
₍3₎荷は軽い。
イエス様は「私の軛は負いやすく、私の荷は軽い」と言われました。「私の
軛」とは、イエス様と共に歩む歩みということです。どうしてそれが「負いや
すく、軽い」のでしょうか。イエス様が共にいてくださり、イエス様が力を与
えてくださるからです。ですから、その歩みは軽やかなのです。