2023年10月8日(日) 礼拝メッセージ動画

エゼキエル書37章1~14節 説教 「枯れた骨よ、主の言葉を聞け」

「枯れた骨よ、主の言葉を聞け」エゼキエル書 37:1~14
イスラエルがバビロンによって征服され、多くの人々がバビロンに連れて行
かれました。エゼキエルもその中にいました。彼は、バビロンの地で、共に捕
囚となっているイスラエルの民に語りかけた預言者です。
1.枯れた骨
主はエゼキエルに幻を見せます。それは、たくさんの枯れ果てた骨が散らば
っているという光景でした。それは、国が滅び、捕囚となって遠いバビロンに
連れて来られ、希望を失っている人々の姿を現していました。人々は、枯れ果
てた骨のような状態になっていたのです。
2.生き返る
主はエゼキエルに言われます。「この骨は生き返ることができるか。」枯れ
た骨が生き返ることは不可能なことです。しかしエゼキエルは答えます。「主
なる神よ、あなたはご存じです。」ここには、「人間の力では不可能なことで
も、主よ、あなたにはおできになります」という信仰の告白があります。
主はエゼキエルに、「骨に向かって預言せよ」と命じます。エゼキエルが預
言すると、骨と骨が結びつき、筋ができ、肉が生じ、皮膚が覆いました。しか
し、まだ霊(息・命)はありませんでした。主はエゼキエルに「霊に預言せよ」
と命じ、エゼキエルが命じられたように霊に預言すると、霊は彼らの中に入り、
彼らは生き返り、自分の足で立ち、おびただしい大軍となったのです。
主は言われます。「イスラエルの民は『我々の骨は枯れ、我々の望みはうせ、
我々は滅びる』と言っているが、私が霊を与えると、あなたがたは生き返る。」
3.枯れた骨よ、主の言葉を聞け
枯れた骨が生き返るという御業を、主は今も、私たちの中に行ってください
ます。礼拝の中で、日々、聖書を読む時に、聖書の御言葉を通して、主は私た
ちに新しい命を与えてくださいます。
(1)私たちに神の命を与える聖霊は、聖書の御言葉と共に働かれます。ですか
ら、御言葉は命の言葉です。語られたことが必ず実を結んでいくのです。御言
葉には枯れた骨を生き返えらせる力があるのです。
(2)「主の言葉を聞け。」自分が理解できるか、納得できるか、そこにこだわ
って御言葉を受け止めているとしたら、それは神様よりも自分を主としている
ことになります。「主よ、お話しください。僕は聞いております」(サムエル
上3:9)と祈って、聖書を読み、主の言葉を聞きましょう。
(3)骨が結びつき、筋ができ、というように、御言葉は、一歩一歩、私たちを
形づくってくださいます。そして、ついに神の大軍としてくださるのです。