2023年11月26日(日)礼拝メッセージ動画

ローマ人への手紙6章1~11節   説 教 「十字架と復活の恵み」

「十字架と復活の恵み」ローマ 6:1~11

イスラエルの民は、神との契約を守って歩むことができませんでした。そ
こで神は新しい契約を結ぶと言われました。それは、神の律法を心に書き記
し、強制されてということではなく、心から喜んで神と共に歩む者としてく
ださるという約束でした(エレミヤ 31:31~34)。このことを実現するた
めに、主イエスは十字架にかかり、復活されたのです。
1.キリストと共に葬られ
ローマ6章1節以下には、洗礼がどのような意味を持っているのかが記され
ています。洗礼は「キリストと共に葬られ、その死にあずかる者となる」こと
です。それは、「私たちの内の古い人がキリストと共に十字架につけられ」て
死んだということです。「古い人」とは、神に反抗し逆らう「私」ということ
です。具体的には「淫行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、悪意、欺き、放縦、妬
み、冒瀆、高慢、愚かさ」(マルコ7:20以下)があげられています。どんな
人が愚かなのでしょうか。「愚かな者は言う。『神などいない』と」(詩編
14:1)と言われています。どんなに頭が良くても、神はいないと思って生き
ている人は「愚かだ」というのです。このような私たちの古い人は、キリスト
と共に死にました。こうして罪の奴隷から解放してくださったのです。
2.新しい命に生きる
洗礼は新しい命に生きる者とされることです。主イエスは復活され、その復
活の命を私たちにも与えてくださいました。私たちも、新しい命に生きる者と
してくださり、復活されたキリストと共に生きる者としてくださったのです。
死んだ魚は流れに流されるままですが、生きている魚は流れに逆らって泳ぐこ
とができます。このように、新しい命に生かされキリストと共に生きるとき、
喜びと感謝をもって、神に喜ばれる歩みをしていく者とされるのです。主イエ
スの十字架と復活によって、エレミヤ書で約束されたことが実現したのです。
3.日々の歩み
「このように、あなたがたも、自分は罪に対しては死んだ者であり、神に対
してはキリスト・イエスにあって生きている者だと考えなさい」(ローマ
6:11)。ここで「考えなさい」と訳されている言葉は、「計算する・勘定す
る」という意味の言葉です。不確かなことではなく、確かな事実なのだから、
それを認めなさい、そして認めたら、そのように生きよう、というのです。
サタンは否定の霊を送ってきます。愚か者の生き方へと引きずり込もうとす
るのです。私たちは否定の霊に聞くのではなく、肯定の霊(「はい」という
霊)に聞き従いましょう。そこに新しい命に生きる者の歩みがあります。