2024年3月17日(日)礼拝説教「聖霊に導かれて」 ペトロ第一1:10~12 2024年3月17日 「聖霊に導かれて」ペトロ第一 1:10~12ペトロ第一の手紙 1 章 10 節は「この救いについては」という言葉から始まっています。これは、3節に記されている、主イエスの十字架と復活によって、父なる神は私たちを新たに生まれさせ、生ける希望に生きる者としてくださったということです。この救いの恵みが、どのような歴史をたどって私たちのところに届いたのか、ということがここに記されています。1.こうして福音が届いた(1)10節 預言者たちとは、イザヤやエレミヤのような旧約聖書に登場する人たちのことです。彼らは、神様が与えてくださる救いがどのようなものかを熱心に尋ね、つぶさに調べたのです。(2)11節 「キリストの霊」とは、キリストが遣わした聖霊ということです。聖霊は、キリストの苦難とそれに続く栄光について彼らに証ししてくださいました。代表的な個所はイザヤ書53章です。彼らは、それがいつ実現するのかを調べましたが、神様ははっきりした時を示されることはありませんでした。そして「たとえ、遅くなっても待ち望め。それは必ず来る。遅れることはない」(ハバクク2:3)と言われたのです。(3)12節 こうして彼らは、救い主が来られるのは後の時代であり、自分たちの働きは、自分たちのためではなく、後の人々のためであると神様によって示されたのです。(4)「天から遣わされた聖霊に導かれてあなたがたに福音を告げ知らせた人たち」とは、ペトロを含む主の弟子たちや、福音を証しした信徒たちのことです。「今」と言われています。待ち望んでいた「今」が来たのです。主イエス・キリストが来てくださり、十字架と復活によって救いが実現したのです。天使たちも見たいと願っていたことが実現したのです。2.私たちが受け止めたいこと(1)先人たちの努力と祈りがあって、今がある。預言者たちは熱心に尋ね、つぶさに調べました。それは自分たちのためではなく、後の時代の人たちのためでした。こうして、福音のバトンは私たちに渡されたのです。そのことを感謝して、私たちも次の人たちにこのバトンを渡しましょう。(2)今、与えられている救いの恵みを感謝しましょう。預言者たちも待ち望み、天使たちも見たいと願っていた救いの恵みに、今、私たちはあずかっているのです。(3)聖霊は、キリストを証しし、福音を伝える力を与えてくださいます。聖霊は聖書の御言葉と共に働いて、私たちを生かしてくださるのです。 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)