ヨハネの黙示録21章1~4節 説 教 「新しい天と新しい地」
アドベント(待降節)には、主イエスがおいでくださったクリスマスを待
ち望むという意味と、もう一つ、主イエスが再びおいでくださる再臨を待ち
望むという意味があります。今年、私たちは「どこから来て、今、どこにい
て、これからどこに向かって行くのか」ということをテーマとして学んでき
ました。今朝は、「これからどこに向かって行くのか」ということを取り上
げます。それは、主イエスが再びおいでくださるときに実現する「新しい天
と新しい地」です。私たちは、ここに向かって進んで行くのです。
1.新しい天と新しい地
ヨハネは、迫害のためパトモス島に流刑の身となっていました。神様は彼に
主イエスが再びおいでくださるときに実現する、新しい天と新しい地の幻を見
せてくださいました。そこでは、「新しいエルサレムが、夫のために装った花
嫁のように支度を整え」と書かれています。エフェソ5章には、キリストの花
嫁としての教会のことが書かれていて、「染みやしわやそのたぐいのものは何
一つない、聖なる、傷のない、栄光に輝く教会」と言われています。十字架の
恵みによって罪の汚れが全くきよめられ、主イエスに愛された花嫁として迎え
られるのです。
2.涙を拭い去ってくださる
「目から涙をことごとく拭い去ってくださる。もはや死もなく、悲しみも嘆
きも痛みもない」と言われています。何という慰めに満ちた言葉でしょう。こ
の地上にある間、悲しみ、嘆き、痛みがあります。その涙を、父なる神様が、
ことごとく拭い去ってくださるのです。
3.新天新地での生活
黙示録22章1~5節には、新天新地の様子が記されています。命の水の川が
流れ、命の木は毎月実を実らせると書かれています。ローマ8章22節には、
自然界も人間の罪のゆえに呻き、苦しんでいると書かれていますが、新天新地
では、自然界も癒され、生き生きとした姿が回復しています。
そして、神の僕たちは神を礼拝し、そして「彼らは世々限りなく支配する」
と書かれています。創世記1章28節には、神様が人間に与えてくださった使
命が記されています。ここには、神様が造られた世界を神様のパートナーとし
て世話をし、発展させていくことが命じられています。新天新地では、この人
間に託された本来の使命が回復されるのです。今の私たちの生活は、新天新地
での生活の準備であり訓練だと言われます。新天新地は愛の世界です。私たち
は今、新天新地での本番に備えて、愛に生きる練習をしているのです。