「神にのみ栄光あれ」出エジプト 20章2~3節
十戒には、神の民とされた者たちが、どのように歩んでいったら良いのかが
記されています。
1.愛の応答
十戒の第1戒は、「あなたは私をおいてほかに神々があってはならない」で
す。他の神々を排除するなんて心が狭いのではないか、と思う方がおられるか
もしれません。十戒はその前に記されている、「私は主、あなたの神、あなた
をエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である」という御言葉が前提とな
っているということが大事です。聖書の神は、弱く、虐げられていた民を愛し、
救い出してくださるお方です。このように神に愛されているあなたが他の神々
を持つはずがないよね、というのがこの第1戒の意味です。ですから、これは他
の宗教を信じている方に言われた言葉ではありません。父なる神と主イエスの
十字架と復活によって救われた人に対して言われている言葉です。結婚した夫
婦が、夫の、または妻の愛を受け止めて、あなた以外に、私の夫、または妻は
いません、というのに似ています。神の愛を受けて、それに応えて生きる者の
姿が言われているのです。
2.ほかの神々
当時の世界は弱肉強食の世界でした。そして、人々に繁栄をもたらすという
神々が信じられていました。そこでは敵対する者への残虐行為や性的な放縦が
伴っていました。これは聖書の神を信じる生き方とは相容れないものでした。
ですから「ほかに神々があってはならない」とは、そのような神々が示す生き
方をしてはいけないということです。私たちは、この世の価値観に染まり、例
えば神よりも、お金、健康、仕事など、神以外のものを第一にしてしまうこと
がないでしょうか。そのとき、私たちはそれらの奴隷になってしまうのです。
3.神にのみ栄光あれ
神を第一とし、神に栄光を帰する生き方をして行きましょう。神を愛し、自
分を大切にし、隣人を愛して、神の国を建設していきましょう。主イエスは、
神を第一とするとき、必要なものは添えて与えられると約束してくださいまし
た。そして、「小さな群れよ、恐れるな」と言ってくださるのです。
マルティン・ルター 小教理問答 十戒 第1の戒めに対する答え
「私たちはすべてのものにまさって神を畏れ、愛し、信頼するのだよ。」