2025年12月28日(日)礼拝説教「真夜中の賛美と祈り」使徒言行録 16章16~34節 島津師

「真夜中の賛美と祈り」使徒 16:16~34

1.真夜中の賛美と祈り
パウロたちは、神がマケドニアに渡って伝道するように導いておられると確
信して、マケドニアに渡りフィリピという町に行って福音を伝えました。する
と、リディアという女性が信仰に導かれ、彼女も彼女の家族も洗礼を受けまし
た。ところが、パウロが占いの霊に取り憑かれていた女奴隷から占いの霊を追
い出すと、この女の主人たちが金儲けの望みがなくなってしまったので、役人
に訴えました。そのため、パウロとシラスは何度も鞭で打たれ、いちばん奥の
牢に入れられ、足には木の足枷がはめられてしまったのです。
神の導きと信じてマケドニアに渡って来たのに、「これはどういうことでし
ょうか」とつぶやいても不思議ではありません。しかし彼らは、真夜中頃、神
への賛美を歌い、祈ったのです。彼らは、神が万事の中に働いて益としてくだ
さるという信仰に立って、神を賛美し祈ったのではないでしょうか(ローマ
8:28)。事態が好転したから賛美したのではないのです。まだ真っ暗なときに、
神を賛美したのです。ここに彼らの信仰がありました。
2.主イエスを信じなさい
パウロとシラスが神を賛美し祈っていると、突然、大地震が起こり、牢の戸
がみな開き、すべての囚人の鎖も外れてしまいました。看守は囚人たちが逃げ
てしまったと思い、剣を抜いて自殺しようとします。パウロは大声で「自害し
てはいけない。私たちは皆ここにいる」と叫びました。他の囚人たちは、パウ
ロとシラスの賛美と祈りに聞き入っていたと書かれているので、彼らはパウロ
たちに尊敬の念を抱き、パウロたちに従ったのではないかと思います。
看守は誰も逃げなかったことを知ると、震えながらパウロたちに「先生方、
救われるためにはどうすべきでしょうか」と聞きました。囚人たちが逃げなか
ったので、看守は救われたのです。では、なぜ「救われるためには」と聞いた
のでしょうか。看守はこのとき、自分の死を覚悟しました。地震が大地を揺ら
したように、彼は人生の土台を揺らされたのです。彼はそのような中でも揺ら
されることのない救いを求めたのです。パウロは、「主イエスを信じなさい。
そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と答えました。主イエスが
揺るがない土台となってくださるのです。この一年、この主イエスが支えてく
ださったことを感謝し、新しい年も主イエスに信頼して歩んで行きましょう。