「クリスマスの恵み」ヨハネによる福音書 1章14~18節
1.言は肉となって
「言」とは、主イエスのことです。ヨハネによる福音書の冒頭には、「初め
に言があった。言は神と共にあった。言は神であった」とあり、主イエスは父
なる神と共に神であるということが言われています。さらに「万物は言によっ
て成った」とあり、父なる神と共に万物を創造した方であると言われています。
そして14節では、「父の独り子」と言われています。そのお方が、「肉」とな
った、つまり人間となってくださったというのです。主イエスは、神の独り子
としてのお姿を捨てて、私たちと同じ人間となってくださったのです。
2.私たちの間に宿った
「宿った」と訳されている言葉は、「テントを張った」という意味です。エ
ジプトを脱出したイスラエルの民は、40年間、テントを担いで荒野を旅しまし
た。水がなかったり、食べ物がなかったりという困難な旅でした。しかし、ど
んな時にも神が共にいて助け、導いてくださいました。これは、私たちの人生
を表しています。そして主イエスは私たちの旅路にいつも付き添ってくださり、
一緒にテントを張って共にいてくださるのです。
3.恵みと真理とに満ちていた
主イエスは「恵みと真理とに満ちて」おられました。「律法はモーセを通し
て与えられ、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れた」と言われてい
ます。律法を守って、自分の力によって救いを得るということでは、誰一人、
救いを得ることはできませんでした。そこで、神の独り子である主イエスが人
間となり、私たちのすべての罪を負って十字架にかかり、さらに復活されたこ
とを通して、私たちの罪が赦され、神の子とされ、永遠の命に生きる者として
くださいました。これが、主イエスが私たちに現してくださった恵みと真理で
す。この恵みと真理を感謝して受け取るときに、あなたも救われるのです。
4.私たちはその栄光を見た
ヨハネによる福音書の第2章に、婚礼に招かれた主イエスが、ぶどう酒がな
くなったとき、水をぶどう酒に変えてくださったという奇跡が記されています。
そして、この奇跡を通して「栄光を現された」と書かれています。主イエスは、
私たちの日々の歩みの中でも、このような奇跡を行ってくださいます。私たち
にも、主の栄光を見せてくださるのです。