2025年11月16日(日)「門は開かれている」使徒 言行録14章21~28節 島津師

「門は開かれている」使徒言行録 14:21~28

パウロとバルナバは、ピシディア州のアンティオキアでの伝道の後、さらに
イコニオン、リストラ、デルベという町で伝道しました。その結果、多くの人
々、特に異邦人(ユダヤ人以外の人々)が信仰に導かれました。しかし、迫害
も激しく、パウロは石を投げつけられて死んでしまったと思われる程のことも
起きたのです。
1.信仰に踏みとどまる
パウロとバルナバは、伝道旅行に送り出してくれたアンティオキア教会に帰
るに当たって、これまで伝道してきた町を再び訪問し、その町で信仰に導かれ
た人々に、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」
と言って、信仰に踏みとどまるように励ましました。
完成した神の国は、天のパラダイスです。私たちは天のパラダイスを目指し
つつ、この地上で神の国の建設のために、神の協力者として神と共に働くので
す。伝道し、祈り、愛の労苦に励むのです。そこには、戦いがあります。この
世には、神に逆らう力が働いているからです。そのとき、大事なことは「信仰
に踏みとどまる」ということです。十字架によって示された神の愛を信じる信
仰です。「神は愛である」という確かな土台に踏みとどまるとき、苦難に耐え
る力が与えられるのです。
2.教会の交わり
パウロとバルナバは、教会ごとに長老たちを任命し、断食して祈り、彼らを
その信ずる主に委ねました。こうして、主イエスを中心とし、御言葉に養われ、
祈り合い、励まし合う教会が造られていったのです。信仰の戦いは、一人です
るものではありません。教会の交わりの中で励まし合い、主からの力をいただ
くことによって、戦いに勝利して行くことができるのです。
3.門を開いてくださった
二人はアンティオキア教会に戻ると、伝道旅行の報告をしました。ここで強
調されているのは、彼らが何かをしたということでではなく、神がどのように
働いてくださったか、ということでした。そして、神が異邦人に信仰の門を開
いてくださった、と報告したのです。あの人は救われないと思ってしまうこと
はないでしょうか。閉ざしているのは、私たちの方です。神は、そのような私
たちの先入観を打ち破って道を開いてくださるのです。