2025年7月27日(日)礼拝説教「私の選びの器」使徒言行録 9章10~22節 島津師

「私の選びの器」使徒言行録 9章10~22節

教会を迫害するサウロに、復活された主イエスが現れてくださったことによ
って、彼は教会を迫害する者から、福音を伝える者へと変えられました。
1.私の選びの器
主イエスはサウロのことを「私が選んだ器である」と言われました。
(1)どのような人が選ばれたのか
サウロは、教会を激しく迫害する人でした。神様は人間的な目で見るとふさ
わしくないように見える人をあえて選び、神のご用のために用いてくださるの
です。神様の選びは、恵みの選びなのです。
(2)何のために選ばれたのか
主イエスは、「あの者は…私の名を運ぶために、私が選んだ器である」と言
われました。「私の名」とは、主イエス・キリストご自身です。「主イエスこ
そ、真の救い主です」ということを人々の前に持ち運ぶ器として、彼は選ばれ
たのです。
サウロは天からの光に照らされて目が見えなくなりました。その彼が、アナ
ニアに祈ってもらったときに、目からうろこのようなものが落ちて、見えるよ
うになりました。彼は、それまでは、イエスは自分を神の子と言って、神を冒
瀆する人物だと思っていましたが、主イエスがどのようなお方なのかが見える
ようになったのです。ですから、彼は「この人こそ神の子である」「イエスが
メシアである」と力強く伝える者となったのです。主は私たちの目も開けてく
ださり、主イエスがどなたなのかを見えるようにしてくださいます。そして、
私たちを、主イエスの恵みを証しする器として用いてくださいます。
(3)主が最後まで責任を持ってくださる
主はサウロに、「どんなに苦しまなくてはならないかを知らせる」と言われ
ました。キリスト者として生きるとき、そこには苦難もあります。しかし、主
はその中で勝利を与えてくださいます(イザヤ41:10)。
2.アナニア
アナニアは、主に遣わされてサウロの所に行き、主の言葉を伝え、祈り、洗
礼を授けました。アナニアがいなければ、後のパウロはいなかったのです。私
たちにも、福音を伝えてくれたアナニアがいました。今度は私たちも、どなた
かのアナニアとならせていただきましょう。