2025年6月8日(日)礼拝説教「真理の御霊」ヨハネによる福音書 14章15~17節 島津師

「真理の御霊」ヨハネによる福音書 14章15~17節

今朝は、祈っていた弟子たちに聖霊が降ったことを記念するペンテコステの
礼拝です。主イエスは、聖霊はどのようなお方なのかを語っておられます。
1.私を愛しているならば
主イエスは弟子たちとの最後の晩餐の席で、「あなたがたが私を愛している
ならば、私の戒めを守るはずである。」と言われました。ここで言われている
「私の戒め」とは、主イエスが「新しい戒め」として教えられた戒めです。「あ
なたがたに新しい戒めを与える。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛
したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)。これは、
主イエスが遺していく弟子たちの群れ、つまり教会がこのような群れであって
欲しいという主イエスの遺言です。しかし、これは人間の力でできることでは
ありません。祈りなくしてできることではないのです。
2.弁護者・真理の御霊
そこで主イエスは言われました。「私は父にお願いしよう。父はもうひとり
の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。こ
の方は、真理の霊である」(16,17)。弁護者と訳されている言葉は、助け主、
慰め主とも訳される言葉です。主イエスに代わって来てくださる聖霊は、私た
ちを弁護し、助け、慰めてくださるお方です。さらに、「真理の霊」と言われ
ています。聖霊は、主イエスが真の救い主であるという真理を明らかにし、主
イエスが私の救い主であるということをつかませてくださるお方です。
3.世の罪
「世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、それを受けることがで
きない。」「私は見えている」、「知っている」、「分かっている」と言う人、
つまり高慢な人は、聖霊を受けることができません。「神は、高ぶる者を退け、
へりくだる者に恵みをお与えになる」(Iペテロ5:5)のです。
4.聖霊を知るために
「しかし、あなたがたは、この霊を知っている。この霊があなたがたのもと
におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。」泳ぎ方についての
本を読むだけでは、泳げるようにはなりません。水の中に入って、繰り返し練
習することを通して泳げるようになるのです。聖書を読んで、主の語りかけを
聞くという練習をしましょう。きっと、聖霊の働きを実感するようになります。