2025年4月20日(日)礼拝説教「最も大切なこと」コリントの信徒への手紙1 第15章1~11節 島津師

「最も大切なこと」コリントの信徒への手紙1 15章1~11節

今朝は、主イエスが復活されたことを記念するイースターの礼拝です。
1.復活の事実
「福音を知らせます」と書かれています。福音とは、「素晴らしい知らせ」
という意味です。その知らせの中心的なこと、「最も大切なこと」は、「キリ
ストが、聖書に書いてあるとおり私たちの罪のために死んだこと、葬られたこ
と、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと」と記されています。
そして、キリストはケファ(ペトロ)を始め多くの人に現れたということが書
かれていて、主イエスの復活が強調されています。
主イエスが十字架につけたれたとき、弟子たちは逃げてしまい、これですべ
てが終わったかのように見えました。ところが、その弟子たちが伝道に立ち上
がり、教会が誕生しました。なぜ、そのようなことが起きたのでしょうか。主
イエスが復活し、彼らに現れてくださったからです。ですから、弟子たちは、
十字架と復活という最も大切なことを素晴らしい知らせとして、喜びをもって
伝えたのです。
2.復活の恵み
(1) 主イエスが復活されたことによって、主イエスは罪のない神の独り子であ
ることが明らかにされました。こうして、主の十字架による罪の赦しが確かな
ものとなりました。主イエスは、すべての人の罪を負って死なれたことを通し
て、すべての人の罪が赦される道を開いてくださったのです。
(2) 主イエスが復活されたことを通して、死がすべての終わりではなくなりま
した。私たちもまた、やがての時に復活するという希望が与えられたのです。
(3) 復活された主イエスは、私たちを神の恵みに生きる者へと変えてください
ます。パウロは教会を迫害する者でした。その彼に復活された主イエスが現れ
てくださり、そして、多くの人に福音を伝えるための「私が選んだ器だ」(使
徒9:15)と言ってくださったのです。「神の恵みによって、今の私がある」と
は、彼の実感でした。主はどんな人も生かし、用いてくださいます。
「私の名によって集まるところには、私もその中にいる」(マタイ18:20)
とお約束くださる主は、特に礼拝の中でご自身を現してくださいます。私たち
は礼拝の中で復活の主と新しく出会い、主の恵みにあずかり、「最も大切なこ
と」を受け継いで、この素晴らしい知らせを伝えるのです。