2025年3月30日(日)礼拝説教「ピンチがチャンスに」使徒言行録 6章1~7節 島津師

「ピンチがチャンスに」使徒言行録 6章1~7節

教会に新たな問題が起きました。問題が起きるとそれを否定的に考えがちで
すが、それは新たな飛躍のきっかけにもなります。ピンチがチャンスに変わる
のです。教会は生じた問題にどのように取り組んだのでしょうか。
1.苦情
教会は、弱い立場におかれていたやもめたちに食料などを配っていました。
ところが、その分配のことでギリシャ語を話すユダヤ人からヘブライ語を話す
ユダヤ人に対して、仲間のやもめたちが軽んじられているという苦情が寄せら
れたのです。ギリシャ語を話すユダヤ人とは、外国で生まれ育ち、その後、ユ
ダヤの地に戻ってきた人たちのことです。彼らは当時の国際語だったギリシャ
語を話していました。ヘブライ語を話すユダヤ人とは、ユダヤの地で生まれ育
った人たちです。彼らはヘブライ語を話していました。両者は、言葉や生活習
慣が違っていましたので、コミュニケーションを取ることが難しかったのだと
思います。今も、教会は多様な人々の集まりです。これは一般社会にない素晴
らしい点です。それだけに、人間関係の中で問題も生じやすいのです。
2.祈りと御言葉の奉仕
教会は、教会員(弟子と呼ばれています)全員を集めて会議を開きました。
まず12弟子が提案したのは、「彼らは祈りと御言葉の奉仕に専念する」という
ことでした。彼らがやもめたちへの分配のことも行っていたようですが、人数
が増えてきて手が回らなくなっていたのです。教会にとって何よりも大切なこ
とは御言葉によって養われることです。ですから、12弟子はその働きに専念で
きるようにしたのです。
3.分配の奉仕者を立てる
教会は、分配の奉仕に当たる人を7人、選びました。教会の働きが円滑に進め
られるために役割分担をしたのです。そして、霊と知恵に満ちた評判の良い人
を選ぶことにしました。教会は能力優先ではなく、信仰と人柄を優先して選び
ました。まさに選ばれた人は、祈りと御言葉によって養われた人たちでした。
選ばれた人たちの名前は、全員がギリシャ名です。ギリシャ語を話すやもめた
ちに寄り添うことができる人たちが選ばれたのです。使徒たちは、彼らに按手
の祈りをしました。教会の奉仕は、主の任命であり、主が力を与えてくださる
のです。こうして態勢を整えた教会は、さらに前進していったのです。