2025年3月2日(日)礼拝説教「語りかけてくださる神」創世記28章10~17節 島津師

「語りかけてくださる神」創世記 28章10~17節

神様はどのようなお方でしょうか
1.どん底のヤコブ
ヤコブには双子の兄エサウがいました。ヤコブは兄を欺き、エサウから長子
の権利を奪いました。また父イサクをだまして、長子であるエサウが受けるべ
き祝福を横取りしてしまいました。怒ったエサウはヤコブに対して殺意を抱き
ます。家にいられなくなったヤコブは、母の兄のもとに逃れることになります。
慌ただしく家を出たヤコブは、石を枕に身を横たえます。彼は自分が欲しいと
思うものを人から奪い取ってでも手にしてきました。しかしその結果、彼が得
たものは、兄からの恨みと、孤独と、将来への不安でした。自分で蒔いた種で
す。彼は自責の念にかられていたことでしょう。彼はこのとき、どん底の状態
だったのです。
2.語りかけてくださる神
(1)天にまで達する階段
ヤコブは夢を見ます。天にまで達する階段を、神の使いたちが昇り降りして
いるのです。ヤコブは上昇志向の強い人でした。その彼が挫折をしたとき、神
様の方が彼の所に降りてきてくださったのです。神様が階段を造ってくださっ
たのです。
(2)神の語りかけ
神様はヤコブに語りかけてくださいます。「私はあなたと共にいて、あなた
がどこへ行くにしてもあなたを守り…決してあなたを見捨てない」(15)。こ
れは、一方的な神様からの恵みの語りかけです。恵みとは、受けるに値しない
者への神様からのプレゼントです。神様は私たちにも、このように語りかけて
くださっているのです。
(3)天と地をつないでくださるキリスト
キリストは人となって来てくださり、十字架によって私たちの罪を贖い、天
と地をつないでくださいました。神様との関係を回復してくださったのです。
3.この場所に
ヤコブは眠りから覚めると、「本当に、主がこの場所におられるのに、私は
それを知らなかった」と言いました。どん底の状態、こんなところに神様はお
られないと思うところにこそ、神様はいてくださるのです。