「救いの道」使徒言行録 4:1~14
12節に、「この人による以外に救いはありません」と言われています。「こ
れだからキリスト教は独善的なのだ」と批判されることがありますが、本当に
そうでしょうか。
1.唯一の救いの道
生まれつき足の不自由な人がペトロたちによって癒やされたことを通して、
ペトロとヨハネはユダヤの議会で尋問を受けることになりました。「お前たち
は、何の権威によって、誰の名によってこんなことをしたのか」と問われます。
すると、ペトロは「この人が良くなって、あなたがたの前に立っているのは、
あなたがたが十字架につけ、神が死者の中から復活させられたナザレの人イエ
ス・キリストの名によるものです」、「この人による以外に救いはありません」
と答えたのです。
罪のない神の子が人となって来てくださいました。そして、全ての人の罪を
負って十字架にかかり死んでくださいました。こうして、全ての人の罪が赦さ
れる道を開いてくださったのです。さらに、主イエスが死を打ち破って復活す
ることを通して、信じる者に永遠の命を与えてくださいました。イエス・キリ
ストは、私たちを罪と死の奴隷から救い出してくださる真の救い主です。
ですから、私たちも主イエスこそ真の救い主であることを信じ、主イエスと
共に歩んで行くのです。この確信を持つことは大事なことです。その上で私た
ちは、他の宗教を頭ごなしに否定することはしません。成熟した人は、自分の
確信をしっかりと持ちつつ、相手のことも理解しようと努めるのです。それが
結果として伝道につながっていくのです。
2.堂々とした態度
ペトロたちの堂々とした態度を見て、人々は驚きました。数ヶ月前、主イエ
スが捕らえられ尋問を受けていたとき、ペトロは主イエスを裏切ってしまいま
した。その彼が、ここでは堂々と尋問に答えているのです。何が彼を変えたの
でしょうか。主イエスを裏切り、どん底の状態にいたペトロを、復活された主
イエスが「私を愛するか」と言って愛の手を差し伸べ、彼を再び立ち上がらせ
てくださいました。主イエスにどこまでも愛されているということを知ったと
き、彼は変えられたのです。もう一つは、聖霊の力です(8)。聖霊は彼に堂々と
証しする力を与えてくださったのです。