「救われるために何をすべきでしょうか」使徒 2:36~42
ペトロの説教を聞いていた人たちは、「(救われるために)私たちは何をす
べきでしょうか」と聞きました。それに対する答えが 38 節に書かれていま
す。42 節は、次回のときに取り上げます。
1.悔い改め
ペトロは「悔い改めなさい」と勧めています。悔い改めとは、神様に背中を
向けていた生き方から向きを変えて神様に帰ることです。
ペトロは「あなたがたが十字架につけたこのイエスを、神は主とし、またメ
シアとなさったのです」と言いました。人々はこれを聞いて大いに心を打たれ
たのです。「私が主イエスを十字架につけたのだ」、「私の罪のために主イエ
スは十字架についてくださったのだ」と悟ることから悔い改めは始まります。
今も聖霊は、そのことを私たちに悟らせ、悔い改めへと導いてくださいます。
2.イエス・キリストへの信仰
ペトロは「イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただき
なさい」と言いました。大事なことは、イエス・キリストが救い主であること
を信じることです。私たちが救われるために必要なことはすべて主イエスが成
し遂げてくださったのです。
ですから、ここで言われている信仰とは、「ありがとうございます」と言
って、主イエスが与えてくださる救いを受け取ることです。そのとき、主イエ
スが与えてくださる救いがその人のものとなるのです。
3.洗礼を受ける
洗礼を受けることによって、古い私は十字架につけられたキリストと共に死
に、そして復活されたキリストと共に新しい私が誕生します。私たちは洗礼を
受けることによって新しい人となるのです。
洗礼のもう一つの意味は、キリストの体である教会のメンバーになるという
ことです。助け合い支え合って、キリストの体である教会を造っていくのです。
「そうすれば、聖霊の賜物を受ける」と言われていますが、何よりも素晴ら
しいことは、主イエスを信じて洗礼を受けるとき、その人の内に主イエスが臨
在してくださるということです。主イエスと共に生きる生活が始まるのです。
神様からどんなに遠くに離れている人に対しても、主イエスは「あなたもこ
の恵みにあずかりなさい」と招いておられます。