2025年1月5日(日)礼拝説教「私だ。恐れることはない」マタイによる福音書 14章22~33節 島津師

「私だ。恐れることはない」マタイによる福音書 14章22~33節

マタイ 14 章には、まず、バプテスマのヨハネが殉教したことが記されてい
ます。ここに、この世の有様が書かれているのです。続いて、主イエスは人々
を深く憐れみ、5 つのパンと 2 匹の魚を用いて五千人以上の人たちを養って
くださいました。ここには、主イエスが与えてくださる神の国の祝福がどのよ
うなものかが記されています。それから主イエスは弟子たちを舟に乗り込ま
せ、向こう岸に行くようにと命じられました。向こう岸にも、主イエスの救い
を待っている人たちがいたのです。舟に乗って救いを届けに行く。ここに、現
在の教会の姿があります。ところが、逆風が吹いてきました。
1.祈っていてくださる主イエス
主イエスは弟子たちを先に行かせると、祈るために山に登られました。
(1) 忙しい生活の中で、主イエスご自身が静まって、父なる神との交わりを必要
とされていたのです。
(2) 主イエスは、逆風に悩まされている弟子たちのために祈ってくださっていた
のだと思います。今も主イエスは、私たちのために執り成しの祈りをしてくだ
さっています。(ローマ8:34)
2.共にいてくださる主イエス
夜が明ける頃、主イエスは湖の上を歩いて弟子たちの所に来てくださいまし
た。弟子たちは幽霊だと思って叫び声を上げました。すると、主イエスは「安
心しなさい。私だ。恐れることはない」と声をかけてくださいました。
主イエスはこんな所におられるはずがない、と思う所にいてくださるのです。
3.助けてくださる主イエス
ペトロは、主イエスだとわかると、「私に命令して、水の上を歩いて御もと
に行かせてください」と頼みました。主イエスが「来なさい」と言われたので、
彼は水の上を歩いて主イエスの方に行ったのです。ところが、途中で風を見て
怖くなり沈みかけてしまいました。ペトロが「主よ、助けてください」と叫ぶ
と、主イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったの
か」と言われました。そして、二人が舟に乗り込むと風は静まったのです。
信仰生活は、主イエスから「来なさい」という言葉を聞いて、水の上を歩い
ていくようなものなのです。御言葉の道を歩むのです。怖くなって沈みそうに
なるときは、「助けて」と叫びましょう。主が助けてくださいます。