「光は闇の中に輝いている」ヨハネによる福音書 1章1~14節
主の御降誕を感謝して、クリスマス礼拝をおささげいたしましょう。
1.言・命・光
ここに、主イエスがどのようなお方なのかということが言われています。そ
れは、「言」、「命」、「光」です。
(1)言
「初めに言があった。」神様は、天と地を言葉によって創造されました。神
様が「光よあれ」と言われると、光ができたのです。このように、神様の言葉
は言葉だけで終わるのではなく、言われたことがその通り実現するのです。聖
書には「神は愛である」と言われています。この言葉が言葉だけで終わらず、
この言葉を実現するお方として、主イエスは来てくださったのです。神様はあ
なたを愛しておられ、その愛から漏れている人は一人もいないということを示
すお方として来てくださったのです。
(2)命
「言の内に成ったものは、命であった。(この言に命があった)」
主イエスは、本当の意味で人を生かす命を与えてくださるお方です。ヨハネ
5章には、38年間も病気だった人のことが書かれています。彼は、イエス様か
ら「良くなりたいか」と聞かれても、「誰も助けてくれる人がいません」と言
って、病気が治ること、さらに生きることを諦めてしまっていました。イエス
様はその彼に「起きて、床を担いで歩きなさい」と言われたのです。すると彼
は起き上がることができました。イエス様は、彼の病気を癒やされただけでは
なく、生きる力を与えてくださったのです。
(3)光
「この命は人の光であった。光は闇の中で輝いている。闇は光に勝たなかっ
た。」イエス様は、光でいてくださいます。闇がどんなに深くても、光が灯っ
たら、闇は消えていきます。闇は光に勝つことはできないのです。ですから私
たちは闇に引きずり込まれることから守られるのです。光でいてくださるイエ
ス様が、闇を追い出してくださるのですから。
2.神の子としてくださる
イエス様が来てくださったのに、多くの人々は受け入れようとしませんでし
た。しかし、イエス様を救い主として受け入れた人には、神の子となる権能(資
格、特権)を与えてくださいました。成績が優秀だからその資格が与えられる
のではありません。「私の心にもお宿りください」とイエス様をお迎えする人
を、父なる神は「あなたも私の愛する子だ」と言ってくださるのです。