2024年12月15日(日)礼拝説教「主は近い」フィリピの信徒への手紙 4章4~7節

「主は近い」フィリピ 4:4~7

「主は近いのです」と言われています。これは、主イエスが再びおいでくだ
さる「再臨」の時が近いという意味と、もう一つ、「私は世の終わりまで、い
つもあなたがたと共にいる」(マタイ 28:20)と約束してくださった主イエ
スが、「あなたの近くにいてくださる」という意味があります。イエス様がい
つも共にいてくださっているのです。そこで、こう勧められています。
1.思い煩ってはならない
「何事も思い煩ってはなりません。」
私たちは、問題に直面すると、どうしたらよいかと思い煩います。その思い
煩いを抱えてお祈りをするのですが、その思い煩いを抱えたままで立ち上がっ
てしまいがちです。それでは、暗い部屋に入って悶々としているような状態か
ら抜け出せません。聖書は、その思い煩いの暗い部屋から外に出ようと勧めて
いるのです。外に出てみたら、そこには明るい太陽の日差しが降り注いでいま
す。だから、「思い煩いの外に出て、神様を見上げよう」と言っているのです。
2.神に打ち明けなさい
「どんな場合にも、感謝を込めて祈りと願いとを献げ、求めているものを神
に打ち明けなさい。」
私たちの祈りを聞いてくださる神様がおられるのです。聞いてくださるお方
がいてくださるということこそが、何よりも感謝なことです。ですから、その
神様に打ち明けましょう。ところが、人間というものはやっかいなもので、自
分のプライドが邪魔をして、神様に「助けて」と言えないことがあります。神
様に頼らなくても、自分の力で何とかやれると思ってしまうのです。でも、私
たちは弱い者なのです。だから、神様に「助けて」と祈りましょう。神様は聴
いてくださいます。
3.神の平和(平安)
「そうすれば、あらゆる人知を超えた神の平和が、あなたがたの心と考えと
をキリスト・イエスにあって守るでしょう。」
神様は祈りを聴いてくださり、答えてくださるという確信を持って祈りまし
ょう。そのとき、人の考えを超えた「神の平和(平安)」が与えられます。
イエス様は最後の晩餐のとき、弟子たちに「私は、平和をあなたがたに残し、
私の平和を与える」(ヨハネ 14:27)と言われました。イエス様が持っておら
れた平安、それはどんなときも父なる神が共にいてくださるという平安でした。
この平安を、イエス様は私たちにも与えてくださるのです。だから、「心を騒
がせるな。おびえるな」と言われるのです。