「愛の贈り物」ヨハネによる福音書 3章16節
今朝は、クリスマス賛美礼拝をこのようにおささげできますことを心より感
謝いたします。
1.神は、世を愛された
神様は、どんなお方なのでしょうか。聖書は、「神は世を愛された」と語っ
ています。「世」というところに自分の名前を入れて読んでみるとよいと言わ
れます。神様は私たち一人ひとりを愛してくださるお方です。
救い主のご降誕の知らせを最初に聞いたのは、野宿をしながら、夜通し羊の
群れの番をしていた羊飼いたちでした。詩編23編には「主は私の羊飼い」と歌
われているので、羊飼いに対して良いイメージがあると思います。でも、逆に、
羊飼いは安息日を守らない、羊の匂いが体にこびりついているなどと言われ、
差別され、軽蔑されていたとも言われています。その羊飼いたちに、救い主誕
生の知らせが、真っ先に届けられたのです。それは、神様の愛から漏れている
人は一人もいないということです。
2.独り子をお与えになったほどに
神様は、どれほどの愛で私たちを愛してくださったのでしょうか。聖書は、
父なる神様の独り子、イエス様を与えてくださるほどに愛してくださったと告
げています。最も大事な独り子を私たちへのプレゼントとして与えてくだった
のです。しかもイエス様は、神の独り子としての栄光を捨てて、人となり、赤
ちゃんとなって来てくださいました。み使いは羊飼いたちに、「産着にくるま
って飼い葉桶に寝ている乳飲み子」が救い主のしるしだと言いました。このし
るしは、どんなに大きな犠牲を払ってでも、どこまでも愛し抜いてくださる神
の愛のしるしです。
愛するとは、「大切にする」という意味です。神様は、これほどまでに私た
ちを大切にしてくださっていると、聖書は告げているのです。
3.御子を信じる者
「御子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。信じ
るとは、神様からのプレゼントを「ありがとうございます」と受け取ることで
す。そのとき、私たちは永遠の命をいただくのです。イエス様はすべての人の
罪を負って十字架につけられますが、父なる神様はそのイエス様を復活させて
くださいました。そして、その復活の命を私たちにも与えてくださるのです。
さらに、永遠の命は死んでから与えられる命ではありません。永遠の命とは
神様からの命です。その命は、どんなときにも私たちを生かします。ですから
「倒されても滅びない」(IIコリント4:8,9)のです。