※録画の都合上途中からとなっています。
「目を覚ましていなさい」ペトロ第一 5:8~11
1.敵である悪魔
現在のパレスチナには獅子はいませんが、聖書の時代には生息していたそう
です。羊が襲われることもあったようです(サムエル上17:34)。聖書は、「あ
なた方の敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、誰かを食い尽くそうとし
て歩き回っています」と警告しています。
悪魔がエバを誘惑したとき、悪魔は、まず神様が厳しいお方だという考えを
吹き込みました。次に、神様の御言葉を疑うように仕向けました。最後に、欲
望をかき立て、ついに罪を犯させてしまったのです。このように悪魔は、私た
ちを神様から引き離し、信仰生活から脱落させようとするのです。
もう一つの悪魔の策略は、人が苦難に遭うとき、その人の心に思い煩いや恐
れの種を蒔くことです。こうして、人を落胆させ失望させて、神様から引き離
そうとするのです。
2.祈りと礼拝
このような悪魔の働きに対して、「身を慎み、目を覚ましていなさい」「信
仰をしっかりと保ち、悪魔に立ち向かいなさい」と勧めています。
イエス様は弟子たちに「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい」
(マタイ26:41)と言われました。ところがペトロをはじめ弟子たちは眠って
しまいました。それが、後の失敗につながりました。ペトロは自分の失敗を教
訓として、この手紙の中で「身を慎んで、よく祈りなさい」(Iペトロ4:7)と
勧めています。悪魔の策略に勝つ鍵は、心にかけていてくださる神様を信じて、
その信仰をしっかりと保って祈ることです。
次に大事なことは礼拝です。群れから離れた羊は、ライオンの餌食になりや
すいのです。あなたは一人ではありません。同じ苦しみに遭っている仲間がい
るのです。ですから、教会という群れから離れないで、一緒に神様を賛美し、
祈るのです。それが礼拝です。こうして、悪魔に立ち向かっていきましょう。
3.あらゆる恵みの源である神
神様は「あらゆる恵みの源」でいてくださいます。神様は、私たちの一つひ
とつの必要に豊かな恵みを与えてくださいます。
「永遠の栄光」と「しばらくの苦しみ」が対比されています。苦しみの中に
あるとき、それを長くて重いと思いがちですが、「永遠の栄光」と比べるとき、
それは「しばらくの苦しみ」だというのです。そして神様は私たちを「癒やし、
強め、力づけ、揺らぐことがないように」支えてくださいます。神様は、約束
してくださったすべてのことを成し遂げる力をお持ちです。