1.陰府(よみ)にくだり
使徒信条には、イエス様が十字架上で死なれた後、「陰府にくだられた」と
言われています。19~20節には、陰府にくだられたイエス様が何をなさった
のかが記されています。神様は地上に人の悪がはびこっているのをご覧になり、
大洪水を起こして、世界を滅ぼすことを決意されます(創世記6章)。そしてノ
アとその家族を救うために、ノアに箱舟を作ることを命じます。ノアとその家
族は動物たちと共に箱舟に入りましたが、他の人々は箱舟に入ろうとはしませ
んでした。そのため、箱舟に入らなかった人々は、大洪水によって滅ぼされて
しまったのです。
キリストは、その人たちの所に行って宣教されたというのです。ノアの時の
洪水で死んだ人たちは、神様に従わなかった人たちの代表です。4章6節には
「死んだ者にも福音が告げ知らされたのは」とあります。福音を聞くチャンス
がなかった人たち、また福音を聞いたけれども信じることをしなかった人たち
はどうなっているのだろうか、と心配することがあると思います。イエス様は、
陰府にまでくだり、その人たちにも宣教されたというのです。ただし、死んだ
人もすべてが救われるとは、聖書は言っていません。それは神様の御手にゆだ
ねることです。ここで大事なことは、イエス様の救いの届かない所はない、と
いうことです。あなたが絶望のどん底にいるとしても、イエス様はそのあなた
と共にいて、あなたを救い上げてくださいます(詩編139:8)。
2.洗礼の意味
ノアの洪水と箱舟は、洗礼の象徴です。洪水によって罪が滅ぼされたように、
洗礼の水を通ることによって、キリストの十字架と一つにされて、古い私は死
にます。箱舟に入ることによって救われたように、キリストの復活と一つにさ
れて、私たちは新しい人とされて救われるのです。
洗礼の水に魔術的な力があって、肉の汚れを取り除くのではありません。キ
リストの十字架と復活によって、正しい良心が与えられるのです。罪を赦され
た者として、後ろめたいところがない、心配や不安がない心で神様の前に出る
ことができる者とされるのです。そして、父なる神、イエス・キリスト、聖霊
を信じます、と心から誓約し、この恵みに生きる者とされるのです。
3.神の右におられる
キリストは、天に昇り、神の右にいてすべてを治めていてくださいます。そ
して、私たちのために執り成しの祈りをささげてくださっているのです(ロー
マ8:34)。