「平和を求め、これを追え」ペトロ第一 3:8~12
これまで、信仰に生きる召し使いたちへ、そして、妻と夫たちへの勧めの言
葉が語られてきました。ここで、「最後に」と言って、信仰に生きるすべての
人たちへの勧めの言葉が語られています。
1.思いを一つにし
ここには、どのように生活したらよいのかという勧めの言葉が記されていま
すが、それは自分の力で頑張ってこのように生きるのですよ、という教えでは
ありません。私たちはイエス様の十字架と復活の恵みによって、罪が赦され、
神の子とされ、永遠の命が与えられています。そして、イエス様が私たちの内
に住んで力を与えてくださっているので、このような生き方ができる者とされ
ているのです。ですから、このような生き方をイエス様と一緒にしていきまし
ょう、と言われているのです。
(1)「思いを一つにし」。キリスト者同士でも、意見の違いがあってよいので
す。しかし、イエス様と同じ志を持つことにおいて、私たちは一つです。それ
は、「互いに愛し合う」(ヨハネ13:34)ということです。
(2)「同情し合い」。一緒に苦しむということです。私たちは、共に喜び、共
に泣くのです(ローマ12:15)。
(3)「きょうだいを愛し」。教会には赤ちゃんから老人まで、またいろいろな
立場や働きや経歴を持った人たちがいます。その違いが生かされて、兄弟姉妹
として愛し合うのが教会です。
(4)「憐れみ深く」。イエス様が私たちに憐れみ深くいてくださったように、
私たちも互いに憐れみ深く、助け合います。
(5)「謙遜」。イエス様は弟子たちの足を洗ってくださいました。私たちもま
た、互いに足を洗い合い、仕え合います。
2.祝福しなさい
「悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いず、かえって祝福しなさい」と
言われています。報復はエスカレートしていきます。逆に相手を祝福していく
とき、平和がつくられていきます。私たちは、祝福を与えるために召されたの
です。
3.平和を求め、これを追え
詩編34編13~17節の御言葉が記されています。平和は、追い求めなければ
来ません。そして、追い求める者の姿としてここで言われているのは、祈りで
す。神様は、平和を求める祈りに耳を傾けていてくださいます。現状に失望す
ることなく、忍耐強く祈る者となりましょう。