詩編103編1~22節(旧P922) 説 教 「天が地よりも高いように」
メッセージの要旨
「天が地よりも高いように」詩編 103:1~22
詩編 103 編 11~18 節には、主の恵みがどのようなものかが歌われてい
ます。
1.主の恵みの大きさ
(1)天が地よりも高いように
天が地よりも高いように、主は、私たちが考えるよりもはるかに高く大きな
慈しみを、私たちに注いでくださいます。
(2)東が西から遠いように
東が西から遠く離れているように、主は私たちの罪を完全に赦してください
ます。
(3)父が子らに
主イエスのお話しくださった放蕩息子の譬え話に登場する、ボロボロになっ
て帰って来た息子を大きな愛をもって迎え入れた父親のように、主は私たちを
憐れんで、大きな愛をもって迎え入れてくださいます。
2.塵にすぎない者に
神様は土の塵で人を造られました(創世記2:7)。人は塵のように、もろく
弱い存在です。またイスラエルの地では、熱風が吹くと野の花はたちまち枯れ
てしまうそうです。そのように、人ははかない存在です。主は、人がそのよう
なもろく、弱い存在であり、はかない存在であることを覚えていてくださる
(心に留めていてくださる)というのです。自分の弱さを知ることは大切で
す。そのとき、その弱い私に目を留めてくださっている主の恵みの大きさを知
ることができるからです。
コリント第二4章7節にはこう言われています。「私たちは、この宝を土の
器に納めています。計り知れない力が神のものであって、私たちから出たもの
でないことが明らかになるためです。」私たちは土の器です。もろく、弱く、
はかない存在です。しかし、その私たちの中にイエス様がいてくださるので
す。そのとき、「四方から苦難を受けても行き詰まらず、途方に暮れても失望
せず、迫害されても見捨てられず、倒されても滅びない」という歩みが始まる
のです。
3.主を畏れる者
主の慈しみと憐れみは、「主を畏れる者」に与えられます(11,13,17)。
主を畏れる者とはどういう人でしょうか。少年サムエルのことを思います。彼
は主の語りかけに対して、「主よ、お話しください。僕は聞いております」
(サムエル上3:9)と答えました。ここに、主を畏れる者の姿があります。