ヨハネ第1の手紙 4章7~11節 説 教 「ここに愛がある」
「ここに愛がある」ヨハネ第一の手紙 4章7~11節
今朝は、このようにクリスマス賛美礼拝をおささげできることを感謝いた
します。毎日のように戦争のニュースが報道されています。私たちは、憎し
みが憎しみを生むという世界の現実を目の当たりにしています。今、お読み
した聖書の中に、13 回も「愛」という言葉が出てきました。愛がどんなに
大事かということを伝えているのだと思います。憎しみが支配するような世
界の中で、どこに愛があるのだろうかとさえ思ってしまいます。しかし、聖
書は「ここに愛がある」と力強く語っているのです。では、その愛はどのよ
うな愛なのでしょうか。
1.にもかかわらずの愛
「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し」と書かれています。
神様は、愛するのにふさわしい人を愛してくださるのではありません。神様に
反抗している人、神様に無関心である人、大きな失敗をして絶望している人、
愛される資格などないと思って落ち込んでいる人、どんな人であったとしても、
神様は、「にもかかわらず」その人を丸ごと愛してくださっているのです。
2.赦しの愛
「私たちの罪のために、宥めの献げ物として御子をお遣わしになりました。
ここに愛があります。」すべての人を罪から救うために、父なる神は御子を遣
わしてくださいました。そして、神の御子主イエスは、すべての人の罪を負っ
て、十字架についてくださったのです。主イエスは十字架の上で祈られました。
「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか分からないのです」
(ルカ 23:34)。この祈りは、ご自分を十字架につけた人々のためだけに祈ら
れたのではありません。すべての人のために祈ってくださったのです。こうし
て主イエスは、すべての人が罪を赦される道を開いてくださいました。私たち
が救われるために、主イエスはご自分の命を投げ出してくださったのです。こ
れほどまでに、主イエスは私たちを愛してくださっているのです。
3.生かす愛
「神は独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、私たちが生き
るようになるためです。ここに、神の愛が私たちの内に現されました。」主イ
エスは十字架にかかって死なれましたが、3 日目に復活されました。そして、
信じる者に復活の命を与えてくださいます。ですから私たちは、主イエスから
命をいただいて、愛に生き、赦しに生きることができるのです。私たちも賛美
しましょう。「主はよみがえりて、命をたもう。よろこべ、ハレルヤ」